ふとんができるまで

当店の手づくりふとん、こんなふうに作っています。

手づくりだからこそ「ふとんの中」に責任をもって

原綿からふとんの中綿を吟味

当店では「原綿」を仕入れ、ふとんの用途、重さなどに応じて、適した中綿をブレンド(混綿)するところから始めます。原綿に混ざって いる不純物は丁寧に手で取り除いています。「気持ちのいい綿」のふとんに眠ってほしいから、つい時間をかけてしまうところ…

【綿の種類】

綿打ち機に通し、綿をほぐして殺菌脱臭・除塵

当店の綿打ちは「新式カード機」を使用しています。まずは、かたまりだった原綿の繊維をこまかく解きほぐし、ふわふわにします。
綿は230℃の熱風とオゾンの空気の中を通り、ダニ等の雑菌を殺し、臭いを取り去り、7か所の集塵口から細かいホコリを除去します。
薬品等は一切使用していません。アトピー、アレルギー、ぜんそくの方にはぜひおすすめします。

極薄の綿シートを作る

ほぐされた細かな綿は、髪をくしですくように機械の細かい刃で繊維が揃えられます。こうして薄く、何層も重なり空気を含んだ、ふわふわの極薄の綿シートができあがります。綿打ちは一般的には機械に1回通すだけですが、化繊綿や原綿を混ぜる時は1回では均一になりません。当店は2回機械に通して混綿し、凹凸のない綿シートを作ることから気を付けています。

ふとんの側生地を縫製

側生地は約100種類取り揃えています。お客様にお好みのものをお選びいただき、ふとんの側生地として縫製いたします。お手持ちの生地、ちりめん、再利用の生地(着物や羽織など)など、持ち込み布もOKです。ご要望をお聞かせくださいね。
※こちらのページに、着物からふとんへのリメイク事例を掲載しています。ご覧くださいませ。 着物リメイク

仕立て(綿入れ)

極薄の綿シートを重ねて中綿を形づくります。綿の強度を出すためにタテヨコ交互に敷き、綿と綿の継ぎ目も段差なく均一になるよう丁寧に敷いていきます。敷ふとんや座布団は体重のかかる部分の綿量を多くして、年月を経てもへこみなく水平に体を保つように仕立てます。

ふとんの種類、重さ、サイズなどお客様のご要望に合わせて。(※敷ふとんは15層ほど重ねます。)中綿の準備ができたら側生地をひっくり返します。やわらかいふとんですが、これがなかなかの力仕事なんですよ。角までしっかり綿を入れ、ふとんの角がピン!とかっこよく。

手作業による和綴じで完成

ふとん全体を整えたら綴じ(とじ)作業です。ふとん綿がずれないよう、表地と綿、裏地とを”とじ糸”で縫い合わせます。昔ながらの手作業による和綴じは、キルティングのようにミシンで綿を押さえつけないので、ふっくらとした風合いに仕上がるんですよ。

※上記のふとんは綿を少なくし、薄く仕立てた掛ふとんです。軽くて体にフィットしてくれるので、天候不順な春・秋の時期に活躍します。

「ふとん作りが見てみたい」という方、ぜひお越しください。下記ページに詳細を記載しています。

「ふとんの仕立て技術が学びたい」という方、ご一報ください。興味のある方はぜひ!

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