ふとんの石堂/ブログ
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2019年5月18日
中村畦碩先生の思い出
約10年前、私の師である、中村畦碩先生に家内を紹介したくて東京板橋のお宅を訪ねました。日本で始めて寝具の技能卓越賞を授与された先生だ。久しぶりの再会にとても喜んで下さり、ふとん談義に花が咲きました。当時先生は91歳で目を悪くされていましたが、玄関には「もうすぐ取りにくるんだよ」と敷ふとんが2枚置いてあり、「まだ現役で作られているんだ」ふとんを触らせて頂き感動したことを思い出します。2日後に眼の手術の為入院されたので、最後の作品に触らせて頂いたと思います。
私が思う良いふとんは、自分が使ってもいいと思う所まで原綿を選別し良いワタ、つまり最高のわただけ使う。その最高のふとん綿で、丁寧な仕立てで極上のふとんにすることです。
中村先生の教え、ふとんの石堂初代の祖父、二代目の父の知識と経験、そして私の思いをミックスし、何処にも誰にも負けないふとんを作り出せていることを 身をもって感じています。先人の教えに感謝です。
ふとんを作り始めて43年、職業柄膝や腰がガタガタになってきましたが、まだまだ技術の向上を目指す自分がいます。
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2019年5月18日
金魚のタピスリー
金魚は妹の産着でした。57年前の赤ちゃんの着物はさすがにシミが浮き出ていて、、、
色の綺麗な部分を金魚にとってアップリケにし、水草や水紋は刺繍で。ベースに選んだ生地は、正絹のm夏帯で涼しげな透ける生地を使いました。
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2019年5月18日
着物2枚使ってリバーシブルのベットカバー
写真は着物二枚使って作ったリバーシブルのベットカバーです。
襟元で切り返し、同系色の八掛をストライプに入れてデザインしました。
ちりめんは縦にも横にも伸びますし、反物が違うと伸び率も違います。
それたちを一枚のものにするのは、なかなかたーいへんです。(~_~;)出来上がりサイズ160×240の生地二枚を引っ張り回すのも体力勝負ですなんですよ。
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2019年5月10日
休業のお知らせ
5月11日12日は、店舗休業します。
電話対応のみの営業になります。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
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2019年5月07日
令和のゴールデンウィーク
ゴールデンウイークも終わりました。今年も例年通り、子供たち家族、兄弟が集まり賑やかでしたねー。
東京のお客様からの依頼で、連休中に敷ふとん3枚リフォームして5月5日に納品「留守中に仕立て直しをしてほしい」という注文に対応。なんだかバタバタしていました。空き時間があると、大きな顔して休めばいいのに綿の原綿の選別をしています。貧乏性なもので(^^;
長い期間(10~30年)押し入れに保存した未使用のふとんの側生地をはがすと、白い綿の中に茶色い油シミが出来ていることがあり、「嫌やな」と思ったことが選別の始まりです。
選別するの敷ふとん用のインド綿です。インド方面から輸入された原綿は今でも手摘みでわた以外のものが混じっていることが多いのです。選別で除いている物は、汚れている綿、質の落ちる綿、種や機械油の固まり、麻ひも、ナイロン袋の破片などなど、原綿を2割程は、除外します。そのまま機械に通せば、何もわからないことですが、自分が使うなら綺麗な綿のふとんを使いたいですからね。
自己満足の世界ですが、「石堂のふとんで、ゆっくり眠れた」と、言って貰えれば幸せなことです。