ふとんの石堂/ブログ

  • 母の思い出を仏前用座布団にして残す

    お母様の紬の道行コートを仏前用の座布団に作りました。

    もうすぐお母様の法要があるということでご注文をいただきました。
    コートを解体、クリーニング、製作、発送、納品に最短でも10日はかかるかと、、、
    出来るだけその日に間に合うようにお届けしたい!

    「法要に参列された皆さんに披露できました」
    と喜びの声をいただきました。

  • お昼寝布団になった着物達

    「贅沢なお昼寝時間を楽しみます」
    とリメイク後の商品を手にしたお客様からの声をいただきました。

    お昼寝布団なので、敷ふとんは小紋の生地を使って薄くわたを入れて小さめのサイズにしましょう。残りの生地で座布団が一枚出来ました。

    赤い付け下げの着物はブランケットに。

    暖房がなくなってからのお昼寝布団が欲しかったともおっしゃっていました。

  • 女の子の産着でお雛様のお着物を

    次男のお嫁さんの産着をお雛様に着てもらいました。

    生まれた時のお宮参り、七五三のお祝いの晴れ着で着たままタンスの中で眠っていました。二十数年の年月で結構な汚れがあちこちにありましたが大丈夫!
    こんなかわいい衣装に生まれ変わりました。

    お内裏様のお着物はお嫁さんのお母様の紺地の振袖の生地を使わせていただきました。

  • 三遊亭歌太郎さんの真打昇進のお座布団

    三遊亭歌太郎さんの真打昇進のお祝いに贔屓さんから座布団のプレゼントです。

    表生地はシルク100%mの丹後ちりめん、上品な光沢が何とも美しいです。
    中綿は上質の木綿わたを店主が丁寧に綿入れし仕立て上げました。角までピンと綿が入っていてきれいな形ですね。
    ふっくらした座布団の4辺が曲線になっていますが、使っている間に4辺はまっすぐになり、座面は凹凸のないフラットできれいな長方形になるように仕立ててあります。

    噺家さんにとって座布団は商売道具です。
    座り心地を一番に考えて作らせていただきました。

  • 60年前の嫁入りふとんをリフォームする

    このふとんの生地を八端と言っていましたが、第二次世界大戦の戦前から戦後は八端の生地の婚礼ふとんが一般的だったそうです。
    昭和30年代から近年までの婚礼ふとんは側生地が緞子という生地。
    掛布団、敷ふとん、縮みの夏掛布団が各二枚、お客様用座布団は夏用と冬用を各5枚または10枚がそろいの柄でセットになっっていた。
    大正から昭和初期は、銘仙の生地で作った婚礼ふとん。
    明治は木綿の生地の婚礼ふとん。
    婚礼ふとんの生地だけでも時代背景が見えてきて、おもしろいですね。

    娘を思う両親の愛情を嫁いでから60年たっても忘れることはありませんね。
    「一度も使ったことがないのよ」とおっしゃる昔の娘さんは、思い切って仕立て直しをしてリメイクする決断に至ったというわけです。

    使っていないふとんなので汚れていないからこのまま使ってもいいようなものですが、やはり中綿にも時代背景があり、重いし、硬いしおまけにサイズが小さいと三拍子がそろっています。当然、誰も嫌がって使わないでしょう。

    今の時代にあったお布団に仕立て直します。
    中綿には化繊綿を混ぜ込んで打ち直し。
    側生地は若い方にも人気の柄に。
    サイズは掛布団は150×210,敷ふとんは100×210のシングルロングサイズにします。
    4.5kg入っていた掛ふとんの中綿も今度は冬用でも3kgで大丈夫。
    化繊綿が混ぜ込んであるのでふっくらと柔らかい仕上がりになりました。

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