ふとんの石堂/ブログ

  • 中綿800gの極薄木綿わた入り掛ふとんができました

    純綿のオーガニックコットンを800g中綿に入れた極薄の肌ふとんを作りました。写真のように体にフィットするくらい薄くて馴染みます。

    手作りの肌ふとんは、中綿1.3kgでも極薄と言っていましたが、わたのシートを作る綿打ちの工程、綿入れの技術に工夫を加え、もっと極薄の肌ふとんを作り上げることができました。

    蒸し暑い日本の夏は汗を吸いてってくれる木綿が一番涼しいのです。クーラーをかけた部屋ででも150×210のサイズは身体をすっぽり包んでくれますから、安心してお休みいただけますよ。

    是非お試ししていただきたい逸品です。

  • 振袖はベットカバー、帯はクッションカバー

    振袖と振袖用の帯の持ち込みです。

    振袖は表も裏も使って165×245のサイズのベットカバーができました。ほとんどが無地なので、襟元の切り返しと裾に八掛の赤を細いラインで入れて、メリハリをつけてみました。

    6通の帯で45×45のクッションカバーを5枚作りました。全部違った柄になってそれはそれで面白い。

    お客様から嬉しいメッセージをいただいていますのでご紹介します。

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    石堂様

    荷物受け取りました。
    とても素敵にリメイクして頂き
    ありがとうございました。
    袱紗まで作成頂きありがとうございました。

    20年以上前の着物ですが引越しのたびに
    処分しようか迷っていました。
    今回も引越しのため、調べていたところ
    石堂様でブランケットを発見し
    是非お願いしたいと思いました。
    これで押入れ行きにならず
    日常使いが出来ます。

  • 棉の栽培日記

    5月18日にポットに蒔いたワタの種が、24日今日発芽しました!

    まだ双葉にもなってないわたの赤ちゃんの誕生です。

    今年も和綿に挑戦します。

  • 打ち直し、仕立て直しの敷ふとんの製作

    木綿わた入りのぺっちゃんこになったふとん、側生地が汚れたふとん、重さやサイズを変えたいふとんなど、古くなっリ不要になったふとんをリフォームするのがふとんの打ち直し、仕立て直しです。

    どんな季節に使いたいのか、誰が使うのか、またその人の好みはどうかなどお客様の要望を詳しく聞き、ポリエステル綿の入れる割合や新しい綿種類を考えて仕上げます。

    今日お預かりした古い敷ふとんは3枚。また3枚の敷ふとんにリフォームします。
    1枚1枚中綿の状態が違うので、いい状態のわたから順番に打ち直しの機械に入れていきます。敷ふとん用の弾力のあるポリエステル綿を古い綿に混ぜます。混綿率は15%。
    長年使われた敷布団、2度機械を通します。(繊維が切れて埃が出やすくなると言われますが、それ以上にゴミや埃がとれます。)
    1枚とても痛んだ敷ふとんがありお客様に了解していただいた上で 中心に悪い黒い綿を入れ周りは綺麗な綿で巻く、つまりお饅頭の皮とあんこの感じですね。綿入れをすることによって埃が出難いふとんになります。
    このようにいい綿と悪い綿を使い分けて綿入れする作業はとても手間がかかり面倒なのですが、当店では、お客様からお預かりしたわたで与えられた綿でベストの仕上げにしたいと、いつも思っています。

    外注せずに当店内で機械と連動して綿入れをし仕立てますから、どこまでもお客様のご希望にお応えできるふとんが出来るのです。綿入れ後は、綿入れの口をくけて、整形して、綴じあげて完成です。

    ちなみに悪い綿は、廃棄処分、余った綿はお客様へお届けします。

     

     

  • 中村畦碩先生の思い出

    約10年前、私の師である、中村畦碩先生に家内を紹介したくて東京板橋のお宅を訪ねました。日本で始めて寝具の技能卓越賞を授与された先生だ。久しぶりの再会にとても喜んで下さり、ふとん談義に花が咲きました。当時先生は91歳で目を悪くされていましたが、玄関には「もうすぐ取りにくるんだよ」と敷ふとんが2枚置いてあり、「まだ現役で作られているんだ」ふとんを触らせて頂き感動したことを思い出します。2日後に眼の手術の為入院されたので、最後の作品に触らせて頂いたと思います。

    私が思う良いふとんは、自分が使ってもいいと思う所まで原綿を選別し良いワタ、つまり最高のわただけ使う。その最高のふとん綿で、丁寧な仕立てで極上のふとんにすることです。

    中村先生の教え、ふとんの石堂初代の祖父、二代目の父の知識と経験、そして私の思いをミックスし、何処にも誰にも負けないふとんを作り出せていることを 身をもって感じています。先人の教えに感謝です。

    ふとんを作り始めて43年、職業柄膝や腰がガタガタになってきましたが、まだまだ技術の向上を目指す自分がいます。

     

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