ふとんの石堂/ブログ
2019年3月02日
ゆうさんの独り言(打直し)
今日のお客様からお預かりした打ち直しの綿は、
30数年前の婚礼ふとんで純綿の夏ふとんのわた3.1キロ、緞子かけふとんの化繊混綿のわた3.9キロ、客用座ぶとんで質が落ちた化繊混わた2キロ。
今回、古いふとんを使って、極薄の夏ふとん2枚、軽めのダブルの冬ふとん、45cm角の座布団3枚作らせていただきます。
まず、夏ふとん用の純綿の綿だけ打ち直し 極薄のわたのシートを作ります。
米綿、メキシコ綿系の繊維が長く細い純綿だけでの打ち直しは、わたが綺麗なシート状になり難くふわふわ膨らんで製綿屋泣かせ。
とても手間がかかり 難しい(>_<)
他店で純綿の綿を求めても、化繊が少し混じった綿を純綿ということで販売していると聞きます。
化繊が少し入っている方が仕事がしやすいですからね。
次に緞子の掛ふとんだった化繊混わたにもう少しポリエステル綿を加え、ダブルの冬用ふとんのわたを作ります。
古いふとんの化繊わたの混綿率が少ないと判断したのでポリエステル綿を足したのですが、あくまで木綿わたの風合いを残す率にします。
最後に質の落ちる座布団だった化繊混わたと先程の化繊混綿の最後に機械から出てきた、厚さの揃ってない綿とを一緒に打ち直しします。
一軒のお客様の古いふとんの中から、
良質のわたから順に打ち直しの機械にかけていく
何を作るのかによってわたのシートの厚さ・化繊わたの混綿率を調節する
お客様からお聞きした使用目的や好みも考え中綿を作る。
こんなに手間を掛けるのは、自分が使っても満足出来るふとん綿にしたいから。
お客様に気持ちよく使ってほしいから。
それだけのことです。
今日も 僕の思いを形にする手伝いをしてくれる綿打ち機に今日も感謝です。
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