ふとんの石堂/ブログ

  • 和尚さんの座布団

    「座布団を見ればそのふとん屋の技量が全てわかる」

    面積は小さいけれどワタの量が多く、形の良し悪しが一目瞭然に分かり、綿入れが難しいのが座布団です。4辺がカーブしかまぼこ型にふっくらとしています。ペッチャンコになった時、凹凸のない均等な中綿になる座布団がベストです。

    座布団は長方形です。縦長に使用します。生地が輪になっている方が膝が来るように座ります。

  • 世の中に無かったこたつ布団を作りました


    足腰に疾患を抱えていらっしゃる方に人気の低めの椅子で入れるコタツ、つまり、少し足の長いコタツが販売されている。コタツ本体とコタツ布団がセットで販売されているらしい。しかし、布団を新調しようと思っても単品では販売していないそうだ。

    新調理由の多くは「寒い」

    現物を見せてもらったが、確かに薄っぺらだしコーナーはコンパクトになるように布一枚に仕立ててある。保温性より中が見えないようにという見た目の良いカバーという感じかな。これでは寒いはずだ。

    「上掛けや毛布などを中に掛けたらどう?」とアドバイスすると

    「たくさん重ねると机の高さが高くなって椅子とのバランスが悪い」

    「立つ時座る時、天板に頼って手をつくとグラグラして安定が悪い」

    「何枚も捲ってコタツに毎回入るのは煩わしい」

    最後には

    「もうそんなんやってみたわ!!💢」

    世の中に無いものは、作れば良い🌟🌟

    ということで、角を丸くしたコーナーラウンド型にし、こたつに高さがあるので、手綴じではなく4列のキルト仕立てにした。高さがある分だけ布団の大きさを大きく作る。もちろん中綿は木綿わた100%の純綿を入れている。嵩はないが体にフィットして暖かさはバッチリ!

    このコタツ布団のご注文いただいたお客様は、家族が車椅子生活をしているので冬の快適生活のためにがどうしても必要とのこと。

    今年の冬は足下から暖かくして快適生活を(^^)

     

  • 着物リメイクの商品作りはなかなか、、、(^^;


    着物の表生地は解体すると 右見頃、左見頃、衽2枚、袖2枚、本衿、上衿の8枚の布になります。目的の大きさに繋ぎ合わせていくのです。布団類を作る時は中綿が入るといろいろな圧力によって傷みやすいので、出来るだけ大きな布のままで縫製したいと考えています。やはり見た目が重要ですので、デザインには悩みます。訪問着、振袖、留袖などの絵羽柄になっている着物は、時には柄を合わせてのデザインにしたりします。繋ぎ合わせる部分が多いので縫製にも手間がかかり、当然、縫い目にアイロンがけする箇所も多くなります。

    ちりめんのように、伸び縮みする生地は中綿を入れると少し伸びます。横と縦の伸び具合も違います。縫製、綿入れの作業でその具合の教科書はありませんので経験から判断し大きさを調節します。

    ちりめんのような絹の生地に中綿を入れ出来上がると、中綿のシワや段差が顕著に表に出ます。出来栄え悪い商品になってしまうのです。つまり綿入れの技術が問われることになります。


     

     

     

     

     

  • 丹後ちりめんの市松柄座布団

    渋い紫と白のハギレが、粋な座布団とテッシュのボックスカバーになりました。座布団のかまぼこ型のラインが綺麗ですね。

  • 丹後ちりめんでお出迎え旅館さん「響季」

     


    夕日が浦温泉旅館「響季」さんのロビーです。座布団と背当てセットを当店で作らせていただきました。遠くから来て下さったお客様の疲れた体をほっこりする様に受け止める座り心地、すぐにペッチャンコにならない様長く使える様にと、小さいけれど色々考えて工夫を凝らした逸品に出来上がりました。

    ご主人曰く、

    いつものお客様は、「雰囲気変わったねー」と気付いてくれて「コレ丹後ちりめんなんですよ。」と、お客様との会話が弾むツールにもなります。クッションカバーを丹後ちりめんで作るというご主人のアイデアに丹後愛が滲み出ています。

    あっ、フロントの椅子にも丹後ちりめん。

  • 1 76 77 78 79 80 113
TOP