ふとんの石堂/ブログ

  • ふとんのメンテナンスの話

    (お客様からの感想)
    敷布団は、本当にちょうどよい弾力で、肌触りもよく、大変寝心地がいいです!
    朝起きて、疲れた感じがありません。
    それと、私はずっと「通販生活」イチオシの、メディカル枕という商品を使っているのですが、一度も良いと思ったことがなかったのです(頭が浮いた感じで高さがありすぎて)。でも、石堂さんの敷布団の上に乗せて寝たら、敷布団の適度な沈み込みにより、意外としっくりときました。大変感激です!
    それと、まだ朝晩寒いのですがホカホカで、いままで靴下履いて寝てましたが、裸足で寝られるようにもなりました。
    このように、敷布団を変えただけで色んな変化がありました。
    肌掛け布団も今晩から使うのが楽しみです!
    。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

    当店手作りの敷ふとんを購入してくださった方から嬉しい声をいただき、今後のふとんのメンテナンスの話をお伝えしました。

    ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

    皆さん気が付いていないのですが、寝ている間に体が冷えています。
    問題は敷ふとんです。
    敷ふとんは体から放出する水分のほとんどを吸収してくれていますが、いっぱいになったらその水分はどこに行くと思いますか?
    床はたくさん吸ってくれない、発散もしてくれない、とすると寝ている自分の方に帰ってくるしかないですよね。
    気温の低い時期はふとんの中の水分の温度も低いので冷たい布団で体を冷やしているのです。
    それなら夏は冷たくていいのでは、、、ではありません。
    暑い時期、汗を吸わない化繊系統の衣類を身に着るとベタベタし不愉快な思いをしたことがあると思います。
    ふとんも同じことです。汗を吸ってくれる素材が気持ちいい睡眠につながります。
    快適な掛敷ふとんは、ふとんの中の水分を出来るだけ少なく管理することです。
    今回お世話になった敷ふとんも(木綿わたは保温力、適度な弾力もありながら沢山の水分を吸収してくれる素材です)ケアをしなければいつかは冷たい布団になってしまします。
    天日干しは紫外線の殺菌効果もあり、ふとんの水分も少なくしてくれます。
    最近は花粉症、黄砂、PMなど外に干すのも心配が多いですね。ふとん乾燥機を活用しましょう。
    朝起きたら乾燥機をかければ夜にはふとんの中の温度も冷めているので自分の体温で寝ることが出来ます。
    冷え性だからと言って体温より高い温度のふとんの中に長時間寝るのは疲れます。自分の体温が自分に一番リラックスできる温度のはずです。(年齢を重ねると自分の自家発電が劣ってきます。腰に疾患を抱えていらっしゃる方も腰からの血行が悪くて足が冷える方がいらっしゃいます。そんな方は腰から下だけに電気の力を借りて暖かくした方が快眠できます)

    掛ふとんや枕には興味がある方が多いですが寝具の中で一番大切なのは敷ふとんです。全体重を人生の三分の一支えてくれているのですから。

    ぐじゃぐじゃ沢山書きましたが、喜んでいただけただけに長く快適な敷ふとんであってほしいと思ってのこととお許しください。

  • 婚礼ふとんの生地をベンチ座布団にリメイク

    「婚礼ふとんを押し入れに入れたままン~十年。
    敷ふとんは普段使いにして使ったのですが掛ふとんは使わずに今日になってしまいました。」「親が作ってくれたものを使わずに捨てられなくて」とおっしゃるお客様。

    重かった掛ふとんは当店の柔らかい生地の綿サテンを使って春秋に使う合いふとんにリメイク。残った綿で婚礼ふとんの生地をそのまま使って食堂のベンチタイプの椅子の座布団を作りました。ベンチから小さめの座布団が落ちないようにひも付きです。

  • お写真ありがとうございます

    先日着物リメイクでお世話になったお客様から嬉しい感想とご自宅のお写真をいただきました。
    ご両親との思い出を大切にいらっしゃる様子が私たちにも伝わり嬉しいですね。
    いただいたメールを添えてご紹介します。

    ふとんの石堂さま
    
    お世話になっています。
    ありがとうございました!! 受け取りました。
    
    この度もとてもきれいに作って頂き感謝です。
    
    早速テーブルに置いて写真を何枚か撮ってみました。
    後日また別のテーブルに置いて違う雰囲気の写真のもお送りしてみます。
    普通サイズのテーブルに置きライナーの両サイドが垂れ下がっているのもいいのかなと思います。
    
    結婚前に着物は母と、帯は近くの帯屋さんに父と出かけて買ったもので
    今でも父と選んだ様子を懐かしく思います。
    亡き両親は私がタンスの中にしまい込んでいた物がこんな風になり
    この着物と帯のリメイクを見せたら喜んだことでしょう。
    
    友人より着物を洋服にリメイクしたら勧められましたが
    それは私は着ないかな?と思い
    できれば大きいサイズのままで何かできないかと探していて
    ふとんの石堂さまのホームページの着物ブランケットを知り
    これは希望にピッタリでした。
    帯もそのままテーブルランナーにして頂き思いどおりの物になりました。
    
    そして丁寧なお仕事をされ、良心的なお値段に感心しております。
    
    小物入れとティッシュ入れ、ありがとうございます。
    可愛くてしかたありません。
    
    またしばらくしたら黒留袖のリメイクをお願いしたいと思っています。
    
    ありがとうございました!!
    
  • 父の作った丹後ちりめん「月光」

    当地は丹後ちりめんの里。私の生家も丹後ちりめんの織元でした。難聴になるほどの大きな機音ですが、機屋の子供は「機音のしない日曜日は子守唄がないから寝ない」なんてよく言いましたね。

    父は口数が少なくいつも机の前にいてしかめっ面をしながら零細企業の経営の悩みを独りで抱えている人、その傍ら研究熱心な人で、縦と横の世界をどう構成するか考えている、私の中ではそんな人でした。一緒に笑ったり遊んだりの記憶はないですが母は父のことを「子煩悩な人だ」と晩年になってから話してくれました。これといった父との思い出はなくても子供たちの成長を支えながら見守ってくれているやさしい父が大好きでした。

    そんな父が研究に研究を重ねて作り出した「月光」ちりめんは、それまでのちりめんの短所をほとんどなくした商品でした。「のびぬ、ちぢまぬ」のキャッチフレーズで毎日納品反数が追い付かなくて遅い時間まで機が動いていたのを思い出します。
    出荷する反物は、最後の検反と「月光」の朱印と機業場番号のハンコを押し、ぶんこという包装紙に包んで運送トラックで京都室町へ夜のうちに運ばれます。運送屋さんが来るのが19時から20時。運送屋さんが集荷に来るまでの2時間ほどの間にその作業を完了させるには猫の手も借りたいということで、私たち子供の出番です。朱印と番号を押す人、朱印と反物の間に色が反物を汚さないように紙を挟み込む人、反物を紙テープで縛ってぶんこに包みあげる人が連係プレーで流れ作業をしていきます。一締め5反。今日は200反、昨日は300反。そんな景気の良い時代でした。

    父が亡くなって20年過ぎました。
    先日叔母の遺品の中から「月光」の朱印がある反物が私の手元に届きました。
    とろりとした肌触り、月光のような上品な光沢。
    父の苦労を思い、子供のころの風景を思い出し、胸が熱くなります。
    半世紀前の話です。

  • 三遊亭歌太郎さんの真打昇進のお座布団

    三遊亭歌太郎さんの真打昇進のお祝いに贔屓さんから座布団のプレゼントです。

    表生地はシルク100%mの丹後ちりめん、上品な光沢が何とも美しいです。
    中綿は上質の木綿わたを店主が丁寧に綿入れし仕立て上げました。角までピンと綿が入っていてきれいな形ですね。
    ふっくらした座布団の4辺が曲線になっていますが、使っている間に4辺はまっすぐになり、座面は凹凸のないフラットできれいな長方形になるように仕立ててあります。

    噺家さんにとって座布団は商売道具です。
    座り心地を一番に考えて作らせていただきました。

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