ふとんの石堂/ブログ
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2021年3月02日
60年前の嫁入りふとんをリフォームする
このふとんの生地を八端と言っていましたが、第二次世界大戦の戦前から戦後は八端の生地の婚礼ふとんが一般的だったそうです。
昭和30年代から近年までの婚礼ふとんは側生地が緞子という生地。
掛布団、敷ふとん、縮みの夏掛布団が各二枚、お客様用座布団は夏用と冬用を各5枚または10枚がそろいの柄でセットになっっていた。
大正から昭和初期は、銘仙の生地で作った婚礼ふとん。
明治は木綿の生地の婚礼ふとん。
婚礼ふとんの生地だけでも時代背景が見えてきて、おもしろいですね。娘を思う両親の愛情を嫁いでから60年たっても忘れることはありませんね。
「一度も使ったことがないのよ」とおっしゃる昔の娘さんは、思い切って仕立て直しをしてリメイクする決断に至ったというわけです。使っていないふとんなので汚れていないからこのまま使ってもいいようなものですが、やはり中綿にも時代背景があり、重いし、硬いしおまけにサイズが小さいと三拍子がそろっています。当然、誰も嫌がって使わないでしょう。
今の時代にあったお布団に仕立て直します。
中綿には化繊綿を混ぜ込んで打ち直し。
側生地は若い方にも人気の柄に。
サイズは掛布団は150×210,敷ふとんは100×210のシングルロングサイズにします。
4.5kg入っていた掛ふとんの中綿も今度は冬用でも3kgで大丈夫。
化繊綿が混ぜ込んであるのでふっくらと柔らかい仕上がりになりました。 -
2021年1月30日
「お客様の声」に感動です!
納品後のお客様からこんなお便りをいただきました。
店主をはじめみんながウルっときています。
石堂様
無事に受け取りました。
敷布団を一週間使用した感想をお知らせします。
敷布団を手で触れた感触がとても柔らかく思わずフカフカの布団へ思わず寝転んでしました。
生地も、画像では不安でしたがこちらを選んで本当に良かったです^^
柔らかい生地が包みこんでくれています。
綿はこんなにも、温かく保温性があるのだと改めて感動しております。
体が冷えにくい気が致します。
気になっていた静電気も全然気にならないです。
出来立てを味わいたく、そのままで休んでみて一言「気持ちいい」でした。
今までは、2時間置きに目が覚めて休んだ気にならなかったのに
敷布団を変えてからぐっすりと安眠でき、本当に体は正直です!
朝こんなにも、スッキリ目覚める事ができるなんて嬉しい限りです。
寝具を気に掛ける事は、改めて必要だと感じました。
一つづつしか、買い替える事はできませんがこれからもどうぞ宜しくお願いします。
次は極薄掛布団を検討しております
おまけの、ミニ座布団も頂きまして有難うございます。
こちらは、お財布の敷布団にしております。
この度は、誠に有難うございました。 -
2021年1月15日
店主が汗だくになって作り出す長座布団
10年前に作らせていただいた60×160㎝の長座布団です。
居間で365日使っていらっしゃいました。
カバーも擦り切れて傷んでしまったようで、10年ぶりの仕立て直しです。
10年前お客様のご希望で中綿を通常より沢山入れましたのでぺっちゃんこになりながらも嵩がそれなりにあります。
座布団自体の形は中綿の凹凸がないフラットな状態です。
作らせていただいてから10年後の形を見て「よしよし」と安堵しますv(^^)v
古い長座布団の中綿を打ち直しして、新しい生地に入れていきます。画像手前にあるわたを、60×160㎝の中に残部入れるのですから、すごい嵩になります。
綴じ上げると膨らんでいた形がこっちりと収まりました。
左右同じものですが右の方が大きく見えますね。
それだけ側生地の中にしっかり中綿が入ったということです。座布団、敷ふとんは面積は小さくても沢山の中綿が入りますので女子にはとても重労働というより無理です。中綿のパワーに太刀打ちが出来ませんから。
当店の大きな体の店主が、冬でも汗だくになって中綿と格闘した賜物なんですよ(;^_^A -
2021年1月06日
伊藤若冲のテーブルライナー
切れっぱしの生地、人気の「伊藤若冲」の図柄です。
知人からいただいたそうです。
テーブルセンターに縫製して金の房を付けました。
色も柄もいいですね~丹後にはこんなものがいっぱい(@^^)/~~~
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2020年12月05日
寝具・睡眠に関する悩みや相談はお気軽にどうぞ
私が生活する中でこんな商品があったらいいな~
と思っているものは、皆さん欲しいと思っていらっしゃるものではないかと思っています。タオルや天竺木綿の一枚物のシーツ(旅館に泊まると今でもこれですね)から敷パットに取って代わられる頃、売るほどある敷パットは私にはどうも馴染めなくて使おうという気になりませんでした(お客様には「便利ですよ」って売っていましたが(^^;)
理由は分かっています、キルトの中綿が化繊綿だったからです。
キルトの中綿が木綿わただったら蒸れ感がないし 絶対いいのに!大人はもちろん赤ちゃんなんかもっと敏感にそれを感じるのに何故メーカーは作らないんだろう?問屋の営業マンにメーカーに訴えてほしい!!と何度お願いしたことか!
私の声が届いたのではないのですが、そのことを言ってから2年後くらい後に木綿わたキルト芯入りの敷パットが販売されました。
私と同じことを感じていた人が制作部の中にいたんでしょうか。自分が体験したり感じたことをお客様にお話しすると、多くの方が「そうそう!あるある!」と共感されます。
何を自分は悩んでいたのか、どんなものが欲しかったのかなど、ボヤ~ンとした部分がお話ししていくうちにはっきりしていかれるように思います。先日お客様からお電話をいただきました。
「木綿わた入りのこたつ布団や肌ふとん購入しようと、寝具専門ショップでお聞きしたんですが、そのような商品はありませんと言われました。西川などの有名メーカからは販売していないそうです。でも、こちらのふとん屋さんにはあるんですね。こんな商品が欲しいと思っていました」健康のもとである睡眠はとても大切な時間です。
私たちは、眠りについての相談を気軽に出来る店でありたいと考えています。